たつや(ユニぞう)のワーホリ日記

高校中退8年引きこもり後、外国人たちと仲良くなりワーホリに行くまでになった経緯を持つ筆者のブログ.2年間ものカナダのワーホリを終え、2021年10月からメキシコで仕事しながら旅を開始!

コロナ時のモントリオールでのボランティア活動

カナダのモントリオールでワーキングホリデー中(正確に言うとセカンドワーホリを待っていた時)での体験談を紹介します。
モントリオールでしたボランティアのきっかけは2020年の3月にモントリオールがロックダウンしたときで、二つしていた仕事、一つは東南アジア系レストラン、もう一つはスペインコロッケのテイクアウトを一時停職扱いになり、カナダ政府のCanada Emergency Response Benefit (以下CERB)から週に500ドル受け取りながら自堕落な生活していたとき、ルームメイトの4人のインド人のうち、学生の3人はそのときは適用外でバイトも当時はどこも雇えるような状態ではなかったので金銭的に困窮している様子だった。
1人のルームメイトは親戚がトロントの近くに住んでいるのでそれを頼って一時的にそちらにお世話になりに行っていた。
そこで1人のルームメイトでIT系のリモートワークをしいて唯一金銭面的にも精神面的にも安定したいたHanoe(両親はイラン人でインド育ち)がボランティアワークをやってみたらどうかと勧めてきた。探しているうちに近所に会員登録をすると大型スーパーなどから寄付された食品や雑貨を配布しているボランティア施設を見つけたので、試しに行ってみるとものすごい長蛇の列があって、みんな結構な量の食料をもらっていて、自分の番になって食品を配布している窓カウンターの受付の人に話しかけると、今コロナの影響で会員登録は完全予約制でアポなしでオフィスに入ることができないと言われた。ルームメイトの学生達の金銭面の問題を話すと特別に食料を分けてもらえた。これこそ本当のチャリティーだと感動して、ボランティアに参加の申込みをすぐメールで送ってみるも、やはりコロナの影響で施設で作業できる人数は限られてるので、今はもう枠が無いと断られた。


その後、勤めていたスペインのコロッケ屋のオーナーに頼んで、何もすることが無いからタダ働きでいいから何かさせてくれと頼んで、ほぼ毎日のように働くことに。
時は流れ、2020年の9月に1回目のワーホリビザがきれ、それまで働いていたフレンチレストランの調理場の仕事も、新たな規制であるバー、ジムの閉鎖、レストラン営業はテイクアウト飲みが始まり、一時解雇扱いになった。そのときはエージェントを使った2回目のワーホリビザの申請が開始してて、ワーホリビザの条件にワーホリ待ちの場合は正式な労働はできないということで、失業保険の申込みをServiceCanadaにしていた。
何もすることがないただ待つだけ、とりあえずそのときは秋で紅葉シーズンで天気がいい日も多く、自転車でモントリオール周辺をサイクリングしていたが、3ヶ月もの交渉の末、12月の初めに失業保険が降りないことが伝えられる。理由はビザの申請が正式に始まる前にビザが切れたからと言われた。ビザが切れる1日前に招待レターをもらっていると言って交渉を続けたがそれは正式に始まったのではないと言われ理不尽にも断られる。
その時もまだいつになったら2回目のワーホリビザが降りるのか不確定だったので、いよいよ何かしないとまずい。前に勤めていたフレンチレストランもスペインテイクアウトも東南アジア系も自分を雇える状態ではなかったのでなにか探さなくてはならない。そこで仕事の勘を取り戻すのとコネクション作りのために、まずボランティアに申込み、そのときは年末で人数制限も緩和されていたので、すぐに日程がメールで届いた。
ボランティア施設の大まかなボランティア参加者の仕事は、大きく分けて二つ。会員に食品や雑貨を決められた個数分渡す係と、後ろで欠品を運んで補充する係。
長いテーブルに配られる品によってセクション分けされており、5人が配布を担当する。
最初はコーヒーやシリアル、缶詰やパスタ、ジュースやキャンディ類から始まり、野菜果物類、シャンプーや石鹸などの生活雑貨品、菓子パン、最後は冷凍肉。
配布している人の後ろで欠品が発生しそうなものを運んで補充してあげるのが俺の仕事だった。
最初は週に2日程度だったが、ある時同じボランティア団体が運営している別の施設の参加案内のメールが届いた。
それはその団体が運営する無料の寝床と食事を提供するシェルター施設の調理部のボランティアだった。
食事は滞在していない人でもコロナ中にも関わらず、予約なしで食堂内で1日3食食べられるモントリオール滞在してて節約したい人はまず利用したい施設である。
レストランの店内飲食営業が禁止されていた2020年末にも関わらずそこの施設内では飲食可能であったし、ソーシャル活動も限られていたのでいろんな人と出会うことができるチャンスだった。
そこで待っていたのはモントリオールでも有名店で働いてる経験あるシェフ達だった。
基本的にボランティアワークは早朝、昼、夕の部に分かれていて、早朝の部は朝6時からのスタート。
ジュースやコーヒーを作る作業、パンをトーストする作業、付け合わせのピーナツバターを小さなカップにいれる作業なども経て、朝7時過ぎたあたりに、昨晩泊まっていた人たちや飛び込みで朝食を食べにきた人に飲み物やパンやシリアルを順番に提供する係もする。
食べに来る人はやはり見た感じホームレスや薬物中毒者のような人たちばかり。
割と住宅地に近い施設なので近隣住民も食べにくればいいのにと思った。無料で牛乳入りのシリアルとかトーストを温かいコーヒーが朝食としてとれるのに・・・。
ちなみにコーヒーは豆から入れてるのでインスタントコーヒーみたいな安っぽい味ではなかった。
そして午前10時を周ったあたりに昼の部の人がやってくる。
有名レストランで勤めていたシェフ達は、コロナの影響で店が潰れてしまったり、テイクアウトすら休止中だったのでこの施設で給料をもらえるシェフ係をやっていた。
このボランティア施設では給料をもらって働いている人たちも少なからずいて、責任者や長年ボランティア活動していて信頼されてて、給与が発生する職を与えられた人たちがいる。
ケベコワ女性のミレニー、イタリア人とケベコワのハーフ男性のパット、ケベコワ男性エミル、フィリピン人とイングランド人ハーフ女性(名前は忘れた)
どのシェフも実力派ぞろいで週1にメニュー会議を行い毎日昼食と夕食のメニューが変わっていた。お金を取れるレベルの味つけでデザートもついて全部タダである。
キッチンは本格的な業務用キッチンで、オーブンや炒め物もスープも作れる長方形の箱型の調理器具など作業スペースもかなり広かった。
それもそのはず、病院や他のボランティア施設へのケータリングも行っていたので、毎回作る量は200人分近くになる。
とりあえずシェフ以外にも調理補助的な人たちはいて、どうやら給料をもらって働いてる人もたくさんいた。
自ら志願してやってきたボランティアだけでなく、裁判所の命令でここで一定期間の奉仕活動をやっているおじさんもいた。
フランス人のワーホリできてる人や地元のケベコワ人など、ボランティアを志願してるからには収入面や生活が安定している人たちで、明るくてフレンドリーな人が多かった。
そのときはホステル生活をしていて、コロナ規制で新規の予約者を受け付けれなくなって、自分含めコロナ時からワーホリにきて職探しに苦労してて身動きがとれない人たちがホステルに残っていたので、その人達に比べたらかなり明るい人たちばかりで精神的にもこちらに引き付けられて、朝6時までの朝シフトだけなのに昼シフトもやらせてもらって夕方まで居座っていた。キッチンに入れるボランティアの数に制限があったので、予定のシフトを超えての活動はルール的にダメだったらしいが、俺はみんなに好かれていたため見逃されていた。朝昼夕3食タダメシにありつけるのも大きかったし、何よりホステルの暗い雰囲気の場所にいたくなかったのだった。

個性的な人たち
とにかくハイテンションなパット。いつも明るく誰にでも超フレンドリーなミレニー。
ボランティア1のやる気イギリス系おばさんシャーリー。

意地悪な朝の責任者
ケベコワの朝の責任者、通称朝おじ。
長年に渡って朝食の準備とケータリングの運転手をしている。英語がすごいへたでなぜかボランティアにきつくあたる。
教え方もすごい不親切で、つまんなさそうに教える。フランス語話せないボランティアは相手したくなさそうにする。俺が慣れてきた時、新しくきたボランティアは俺がここで勤めてる人間と勘違いして、朝おじにじゃなくて、俺によく聞きに来るようになったら、そいつはここの人間じゃないから俺に聞け!って怒鳴ることがあった。
一度シャーリーが朝シフトで入ってきて俺に質問してきた時に、朝おじが質問は俺にしろ!って急に怒鳴って、シャーリーも「あんたには聞きにくいのよ!」って怒鳴り返してて空気がお通夜になる。朝シフトのキッチン係は責任者とボランティア2人なのでその後しばらくみんなだんまりである。
俺は基本朝シフトだった。なぜなら予約が空きまくってたからである。
朝人気がないのは、たぶんこのおじさんのせいである。
仕事のオファーをもらうが・・・
ボランティアを始めて1ヶ月経ったあたりにキッチンの代表者で元は料理長だったが、パットやミレニーに任せて今はオフィスワークをしている人から給与の発生する仕事のオファーをもらうが、2回目のワーホリがもらえることは確定してたが、正式受理はまだだったので、断らざるを得なかった。やはり正式なビザがないと正式に働けないと言われたのである。
それと同時にパットが勤めてるモントリオールのオールドポート地区にある高級イタリアンレストランがそろそろ再オープン準備をするので、パットからもオファーをもらっていたし、後にミレニーがシェフになるおしゃれな新しいイタリアンカフェの仕事のオファーももらうことになるが、やはりそれも断らざるを得なかった。

そろそろ無給は限界
ビザがいつ降りるかわからない状態での無給で貯金を崩して生活するのにもそろそろ精神的に不安が出てきて、ひょんなことにラテン系の友達からタコス屋で働かないかと言われ、ボランティアをやめることにする。最終日、大きな出汁バケツを冷蔵庫内でひっくりかえして水浸しにするというありえない失敗をして後味悪い終わり方だった。。w
やはり精神的にキツかったのだなと。

ボランティアはおすすめ
モントリオールでワーホリをやる方はこのボランティアはかなりおすすめです。
長年勤めてる朝の責任者以外は優しい人ばっかだし、ボランティアの人たちもフレンドリーな人ばかりだったので、英仏会話の練習にもなるし、かなり本格的な業務内容ですがシェフたちは優しく教えてくれるのでやりがいはあります。
がんばれば給与発生するオファーもらえたり友達もできます。